LANコネクタ部の比較(tek11801で測定)

LANケーブル途中に RJ45プラグとジャックを付けて接続し、TDR波形を測定。
(LANの終端は短絡)[試料ケーブル: 導体径 0.5mm, PE絶縁体径 0.9mm]

[1]普通に接合(出来るだけ短い剥き出しとする)
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fig.1 - Neutrikジャック(NE8FAV-Y110)の場合


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fig.2 - tycoジャック(1903403-1)の場合


[2]両コネクタのワンテン<110>部分の距離の比較

fig.3 - Neutrikジャック(NE8FAV-Y110)のワンテン<110>


fig.4 - tycoジャック(1903403-1)のワンテン<110>


[3]参考までに通常では行わない酷い配線加工を行ったケース
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fig.5 - ジャック接合部分を40mm程度剥き出し、さらに対撚りを解いて導体間距離を約20mm離す

[4]リターンロスの算出と結果

以上のとおり、いずれもTDR波形はコネクタ部分で上に凸の波形が得られ、インピーダンスが増加する
形になりました。Neutrikとtycoのコネクタで波形に差異が見られ、tycoのほうが良好な状態でした。
要因の一つはワンテン<110>部分の距離の差で、Neutrik製のほうが距離が大きい分インピーダンスが
増加する形になったと考えられます。
(Neutrik製はワンテン<110>部手前で下に凸な部分もあり、ここはソケットとワンテンの間の基板の部
分になりますので、基板パターンの導体間距離が小さいのかもしれません。)
この結果を踏まえ、リターンロス(RL)を算出してみると下記になります。
コネクタ種類コネクタの等価インダクタンス(nH)リターンロス(dB)[100MHz]
Neutrik_NE8FAV-Y1102.044
Tyco_1903403-1測定限界未満50
接合部での導体間距離20mm40.018
(注)Cat.5eでの RLの規格値は 100MHzにおいて 10dB以上

Neutrik及びTycoいずれのコネクタも規格値に対し十分なマージンを有しています。
尚、fig.5ほど酷い加工をしても、まだCat.5eの規格値を上回りますね。